タイトル通りの「セラピストは好みの客だと過剰サービスしてしまう説」を真正面から扱った作品。メンズエステのグレーゾーンを突いた内容だが、正直に言って期待値に対して出来はかなり平凡だ。
導入部で「本番禁止」「お触り厳禁」と謳いつつ、実際は風俗登録店レベルの緩さがあると説明しているのは正しい指摘。ただし、それを「女盛り+ナイショ+過剰サービス」という三条件でまとめた時点で、すでにステレオタイプに落ちている。実際の現場では、むしろ若い子の方が金目当てでサービスをエスカレートさせるケースが多く、年齢だけで「女盛り=緩い」と結論づけるのは短絡的すぎる。
本編では、好みの客に対してだけ明らかに手が止まる、呼吸が乱れる、施術時間が延びるといった描写を丁寧に積み重ねているが、肝心の過剰サービスシーンが中途半端。せっかく「好みの客」という設定があるのに、ただのヌキで終わらせてしまっていて、もっと踏み込んだやり取りや心理描写が欲しかった。セラピストの表情の変化や、客の反応をもう少し克明に撮っていれば、説得力は格段に上がったはずだ。
また、全体を通じて「過剰サービスはリスクが高い」という現実的な警鐘がほとんどないのも物足りない。実際の業界では、好みの客にサービスを過剰にすると後でトラブルになるケースも少なくない。この作品はその辺りを美談化しすぎていて、ちょっと甘い。
総評としては、コンセプトは面白いのに中身が追いついていない典型例。メンズエステものの入門としてはまあまあだが、辛口で見るなら「もう少し踏み込め」というのが正直な感想だ。
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